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アフロディーテ

美とエロスの神アフロディーテは、時の神クロノスが空の神ウラノスの性器を切り取り、海に投げ捨てた時の泡から誕生しました。 アフロディーテは、ホタテ貝の殻にのって キュテーラ島の海に漂い、 南風に運ばれて、 キプロス島に流れ着きました。 神々の王ゼウスは、アフロディーテとの結婚を望む神々の争いを避けるために、アフロディーテを醜くて小さい 鍛冶屋の神ヘパイストスと結婚させました。
(デザイン:原元 潮)

ナルキッソス

ボイオーティア(現 ヴィオーティア )のテスピアイにすむ美少年で有名なナルキッソスは、 河の神ケピソスと水の妖精レイリオペの子でした。 一方、山の妖精のエコーはゼウスが他の養成との浮気の手助けをしたことで、 ゼウスの妻ヘラから罰せられ、人の発した言葉を繰り返す以外には何もしゃべれない呪いをかけられました。 ある日、ナルキッソスが森を歩いていた時に、エコーは彼と出会い、恋に陥りました。けれども、 人の言葉しか返せないエコーは、ナルキッソスに振られてしまい、 エコーは悲しみのあまり、森の洞窟で寂しく生涯を送り、最後にこだまの声だけがのこりました。 この話を聞いた天罰の神ネメシスは、ナルキッソスに罰を与えることにしました。 池に誘い出されたナルキッソスは、水面に映った自分の姿を目にしました。 そこに映った人が鏡像であることがわからず、その姿に恋をしてしまいました。 しかし、彼はやがてその恋がかなわないと知り、そこで息絶えてしまいました。 その後に、白い花弁のスイセンだけが残っていました。
(デザイン:原元 潮)